「１０日で１割の利息をとるヤミ金融からお金を借りてしまいました。どうすれば良いでしょうか。」
このような相談をされることがあります。ここでは「ヤミ金」に関する質問にそってお答えしたいと思います。

1. ヤミ金融による貸付は法的に有効ですか？

   「トイチ、トニ」などと言われる、１０日で元金の１割や２割の高利の支払いを約束する行為は、暴利行為として違法であり、公序良俗に反し無効です。
   したがって、そのような違法な利息を支払う必要はありません。
   また、最高裁では、ヤミ金への支払は、元金分も含めて全額が損害であると判断されているため、法的には、ヤミ金への支払は借りた元金分も含めて返還を求めることができます（ヤミ金の貸付は不法原因給付・民法７０８条であるとされているので、法的には、ヤミ金は貸金の元金すら返還をもとめることができません）。

2. 弁護士は何をしてくれますか？

   まずヤミ金融に連絡して、督促行為を止めること、依頼者が支払った金銭を返還するように求めます。
   次に、被害が深刻な場合は、依頼者の意向を確認して、警察署に被害届を出したり、刑事告訴をしたり、民事上も法的手続を検討します。

3. 仕返しとか、嫌がらせはされないですか…？

   今まで担当した案件で、ヤミ金から嫌がらせを受けたことはほとんどありませんでした。
   ヤミ金相手に恐怖心を持つことは、相手の思うつぼです。
   ヤミ金が依頼者に不当な行為をしてきた場合は、徹底的に闘います

4. ヤミ金融かどうかわかりません（証拠がありません）

   まずは事情を聞かせてください。その上で、最善策を考えましょう。

5. 業者に手形や小切手をとられています

   手形、小切手をとられていても、相手がヤミ金であれば、元金すら返還する義務はありませんので、手形や小切手を返却するように通告します。
   ヤミ金が手形を決済に廻すようなことがあれば、依頼返却の手続きをするように通告します。
   この場合も、ヤミ金がこちらの要求に応じなければ徹底的に闘います。

6. ヤミ金事件の弁護士費用はいくらですか？

   １社あたり着手金は２万円～３万円程度（特殊なケースでは別途お見積もりします）で、依頼時にご準備いただく必要があります。
   また、ヤミ金から返金を受けた場合、返金額の２割が成功報酬になります。
   分割払いも可能ですので、まずはご相談下さい。